実際にあった事例を他山の石としましょう。
決断してからコンサルティングを依頼
以外に多いケースとして、進出するか否かとか、どのように進出するかを社内のリソースだけで調査して決断し、その後にコンサルティング支援を相談して来ることです。
調査段階で問題があったり、調査が不十分であることが明白であっても、既に社内で決まったこととして、それを前提に支援して欲しいと依頼されることがあり、後戻りも叶わず仕方なく不安を抱えたまま先に進みます。
最初の計画が最も大事であることを軽視した結果、ほとんどの場合は余計な時間と経費を使うことになり、最悪の場合は事業失敗の憂き目に遭うこともあります。
過剰な性善説と信頼
縁があって親しくなったインドネシア人を信頼するあまり、資金を預けて会社設立から土地買収や工場建設、そして人材の採用までを一任してしまいました。
その本人は自身の仕事が忙しくて知り合いを幹部社員に採用してプロジェクトを進めようとしたのですが、責任の所在が曖昧のまま時間だけが過ぎてしまい、最終的に撤退となりました。
丼勘定
投資額に対して見込まれる売り上げがだいたいこれくらいだから・・・と社長は頭の中で試算していたのですが、立上当初は予想外の出費が嵩み、操業開始前に資金ショートが頻発し、本社も資金繰りに苦労することになりました。
親方日の丸
日本での取引先から進出を要求されて、現地でも仕事が確保されると信じて出て来たものの、あっさりと取引を中止されたため露頭に迷ってしまい、最終的に撤退となりました。
安かろう悪かろう
雨露が凌げれば良い、贅沢な建物は要らない、などと意地を張り過ぎて本当に安い工事費で請け負ってくれるローカルの中小ゼネコンに工場建設を発注しました。
しかし、出来上がった建物は使う前から床が傾いて機械を据え付けられず、建替えるお金も無く諦めて土地ごと転売することになりました。