インドネシアについて意外と知らないことがたくさんあることに気が付いて下さい。

国土

 

インドネシアの国土面積は世界第14位ですが、約15,000の島々からなる東西5,000Km、南北3,000Kmの領海を含むとアメリカ合衆国とほぼ同じ広さになります。
また、西端と東端との距離はインドネシアの北端と日本の南端との距離とほぼ同じことになります。

 

 

 

 

自然

 

スマトラ島とボルネオ島の上に赤道が走っている熱帯雨林気候で、日本の春から夏が乾季で、秋から冬が雨季です。
年間の平均気温は28度で一年中さほど変化がないため、日本の真夏の猛暑日のような厳しい暑さではありません。
日中でも日陰に入れば涼しく、特に乾季の間は湿度も低いので、まさに南国の楽園と言えるでしょう。

 

 

 

歴史

 

インドネシアの歴史は1世紀から15世紀にかけてのヒンズー・仏教王国時代、16世紀から20世紀前半にかけてのイスラム王国時代とオランダ植民地時代、そして20世紀後半からの独立国時代に大きく分けられます。
1945年の独立宣言以降は、スカルノ政権下での社会主義時代、スハルト政権下での軍事独裁時代、そして以降の民主化時代と続きます。

 

 

民族

 

総人口250百万のうち約6割はジャワ人を占めますが、大小の含めると200以上の民族からなります。
大きくは90%以上のマレー系、3%前後の華人系、そしてオランダ人やインド人との混血に分けられます。
公用語はインドネシア語ですが、ジャワ語を始めとして多くの言語が同じ民族同士では今も使われています。

 

 

 

政治

 

インドネシアの正式名称は『インドネシア共和国』です。
体制としては議会民主主義と資本主義を土台にしていますが、イスラム教の教義も随所に影響を及ぼしています。
国家元首は大統領であり強大な権限を持っています。
世界最大のイスラム教徒を抱える国ですが、イスラム国家ではありません。
26州の知事が行政において大きな権限を持っています。
国是として『多様性の中の統一』が掲げられ、その下に『建国五原則Panca Sila』が謳われ、その下に1945年憲法が制定されています。

 

 

 

経済

 

国際通貨基金IMFが公表しているインドネシアの2010年から2025年までの、実質GDP、消費者指数、失業率の実績と予測を示したグラフでは、コロナ禍で一時低迷した経済も2021年にはV字回復とするとなっています。

 

 

 

産業

 

2019年のインドネシア国内産業別事業者数割合を示したグラフを見ると、商業分野が過半数を占めていることが判ります。

 

 

 

教育

 

2020年の州別文盲率グラフでは全国平均が3.62%で、昨今では毎年0.1%前後の割合で改善されています。

 

 

 

宗教

 

インドネシアは国民の9割がイスラム教徒で多くはスンニ派です。
神の下では皆平等であり、平和に助け合って生きていくと言うのが私が感じたイスラム教です。

 

 

 

 

衣食住

 


ジャカルタ市内のショッピングモールに行き、お金さえ出せば手に入らないものはありません。
インドネシアは衣料の輸出国ですので、ジーンズやT-シャツなどの地元製の衣類は割安で手に入ります。
Batikの長袖シャツ(目安として5,000円以上)を持っていると公式の場でも通用するので便利です。

 


ジャカルタ市内では、お金さえ出せば食べられないものはありません。
庶民の食事はハラルが主流ですので会食の際には配慮が必要です。
インドネシアでは断食の間も特別に付き合う必要や遠慮は無用です。
地方に行くとアルコール飲料を置いていないレストランが多くあります。

 


2000年以降、都市部での外国人の住居は高層アパートが主流です。
賃貸料は月USD1,000以上で、3年間前払が普通です。
今でも使用人の部屋はありますが、特に義務ではありません。
ロケーションは日本人学校と勤務先が制約となりますので、交通渋滞を考慮して選ばないと毎日の通勤が大変なことになります。

 

 

治安・衛生・医療

 

治安状態
日本に比べると良くありません。
特に日本人などの外国人はお金を持っていると思われて狙われます。
暗い裏通りなどを一人で歩くことは止めましょう。
タクシー事情は大分良くなりましたが、トラブルが少ないBlue Birdをお薦めします。
トラブルに遭っても争わず金で解決しましょう。

 

衛生状態
生水は絶対に飲まないで下さい。
道端の屋台食を摂る時は備え付けの食器は極力使わないようにしましょう。
道端の屋台での飲み物に入れた氷は極めて危険です。
ローカルの工場や事務所のトイレには紙が無く、バケツの水しかないことがあります。

 

医療事情
軽い症状の病気であれば、ジャカルタ周辺の日本人医師が滞在しているクリニックや日本語の通じる病院が便利です。
重病や緊急の場合は基本的に日本に搬送することが無難でしょう。
普通の薬は街中のAPOTIKやコンビニで買えます。

 

 

娯楽・文化

 

娯楽
日本人の間ではゴルフ、テニス、ソフトボール、釣り、ウォーキングが主に楽しまれています。
ジャカルタ日本人クラブ(JJC)の個人部会には他に色々なサークルがあり、入会することで参加出来ます。
インドネシアの民謡を歌う会『Ragu-Ragu会』というサークルもあります。
バリ島、ブラウスリブなどでは一年中マリンスポーツを満喫出来ます。

 

文化
ジャカルタ市内だけでも色々な文化遺跡や施設を見学することが可能です。

 

 

インドネシア語

 

インドネシア語は日本語に比べて1/100くらい簡単です。
なぜならば、文法は10ページくらいしかないからです。
インドネシア語は元々はマレー語で、オランダ植民地政府がコミュニケーションを取り易くするために強制的に使わせた言葉です。
今では公用語になっていますが、まだ歴史が浅いため非常にシンプルです。
語根と言われる単語を並べるだけでも会話が出来ます。
構造は英語と殆ど同じですから、英文の単語を置き換えるだけでも十分です。
インドネシア人とのコミュニケーションを深めようとするならば、英語または日本語ではなく、郷に入りては郷に従えでインドネシア語を使うべきです。
毎日10分、半年間勉強するとペラペラになります。
聴ければ話せます、読めれば書けます。
現代はインターネット上にニュースと言う無料の教材が溢れています。